諄《くど》い男だ

「いや、諄《くど》い男だ。……こないだ路考が言葉尻を濁したが、わしの察するところでは、年に一度、十年がけの手紙というのを欝陶《うっとう》しがって、無情《すげ》ないことを言ってやったものと見える。その辺の消息は、一瓢《いっぴょう》がうすうす知っていて、帰りがけにわしにそんな風なことを囁いた。……つまり...

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大袈裟《おおげさ》に手を拍《う》って

 源内先生は、大袈裟《おおげさ》に手を拍《う》って、「偉い!」 伝兵衛は、ぎょっとしたような顔で、「するてえと……?」 源内先生は、会心のていに頷いて、「いかにも、その通り。……わしの見込みでは、まず鷹か鷲。……しかし、鷹にはあれほどの臂力《びりょく》はあるまいから、おそらく鷲だろう」「...

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今日は雪晴れのいい天気

「話は途々《みちみち》してやる。……今日は雪晴れのいい天気。まごまごしていると、また一人娘が死ぬかも知れん」「えツ[#「えツ」はママ]、そいつアたいへんだ」「さあ、来い」 源内先生、いつになくムキな顔で、怒り肩を前のめりにして、大巾に歩いて行く。 伝兵衛は、小走りにその後を行きながら、「す...

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